なぜ彼女たちの恍惚と官能が必要なのか|村上仁美・沖綾乃 二人展  -密やかなる日常-
私どもの新しい画廊であるGALLERY SCENAの企画を考えたとき、もっともやりたいと思った企画のひとつが村上仁美と沖綾乃との二人展であった。では、なぜこの二人の組み合わせでなければならなかったのか。
それは二人が「官能」という重要でありながら戦後美術に若干枯渇した共通のテーマを擁しているからであり、それがもしかしたら21世紀のデジタル化孤立化する「リモート」文化の中でもっとも重要な活動かもしれないからである。
作家に迫る(第二十二回)里美穂|カタログ「秋華洞」2022年秋号
  里美穂(さとみすい)は、糸の作家です。なぜ糸なのか、本人にもよくわかっていないようです。でも、確かに糸に惹かれる、糸を描かないではいられないそうです。

 理屈抜きに好きだということは、もっとも力のある事でもありますが、独りよがりにもなりがちではあります。しかし、芸大の卒展で人目見たときに、彼女の世界がもつ繊細さは際立っていて、注目せずにはいられませんでした。
ART FAIR TOKYO 2022 - 作家紹介と作品のラインナップ
2022/03/11より開催アートされるアートフェア東京2022では、秋華洞がおすすめする7人の作家の作品を展示する。
まず一人目は、九千房政光。彼は美術教員として活躍していたが、2018年1月から突如、制作を始めたという異例の経歴である。その作品は、現代女性の仏像という、ありそうでなかったモチーフである。女性の顔が実在の俳優に見え、しかも見る人によって想起する俳優が違う。そういった見る楽しさが人々の眼を引きつけてSNSでも非常に話題になった。
題材となった物語と作品紹介 - むかしむかし、あるところに…
2021年7月2日(金)より 昔話をテーマにした7名の作家によるグループ展「むかしむかし、あるところに…」がはじまります。
伝説の霊獣から、浦島太郎、番町皿屋敷、はたまたアンデルセンやグリム童話などをベースにそれぞれの作家が独自の表現を展開しています。
大人になった今、かつて親しんだ昔話はどのように表現されるのか、物語を思い浮かべながらご鑑賞ください。