田口由花・松浦シオリ二人展記念 インタビュー 2020年11月20日(金)~28(土)秋華洞にて開催される二人展を記念して、Zoomでインタビューを行いました。田口由花は日本画の技法で、松浦シオリはデジタル描画で作品を生み出しています。何を感じ、何を考え、日々制作しているのか。必読のインタビューです。
松村咲希 制作コンセプト - Weekend展覧会Vol.2 平面作品が持っている、ある種の錯覚や歪みのような空間性は、現実とのズレとして私たちの感覚を再認識させ、また、新しい景色や感覚へのイマジネーションをも膨らませてくれるように感じています。
里美 穂 制作コンセプト - Weekend展覧会Vol.2 線を引く。何もない白い空間に墨の粒子が整列し、空気が、重たさが、時間が生まれる。私は糸を描いたが、糸を描いていない。これは、宇宙の研究なのである。
釣光穂 制作コンセプト - Weekend展覧会Vol.2 やきものの技法と特性を用いて、過去や現在の身の回りのモチーフを組み合わせ、つくるという身近で普遍的な行いをみつめなおすことを試みています。粘土を手で細く伸ばしひも状に縒り合わせて、ひもづくりという原始的なやきものの技法をアレンジして成形しています。
徳永博子 制作コンセプト - Weekend展覧会Vol.1 「集積」と「知覚」 人は同じ瞬間、同じ環境を共有していても、同じものを見ているとは限らない。それぞれが無意識に得たい情報を、適切な量選び、それぞれで知覚している。私が捉えているものを、他の人が捉えていないという事も常にありうる。 みんな、違う世界を生きているようだ、と思う。
松本沙希 制作コンセプト - Weekend展覧会Vol.1 松本沙希プロフィール 桑沢デザイン研究所卒。東京でグラフィックデザイナー、イラストレーターとして働いた後、セントラルセントマーチンズロンドン、プラハ工芸美術大学イラストレーショングラフィック科マスターコースを修了。現在プラハと東京をベースにイラストレーター、グラフィックデザイナーとして活動。
作家に迫る(第十六回) 髙木陽|カタログ「秋華洞」2020年春号 髙木陽のことを知ったのは美術雑誌『美術の窓』に連載されている山下裕二先生のコラム「今月の隠し玉」であったと思う。知られざる才能を見出すこのコラムに、髙木陽の作品が二点、紹介されていた。
作家に迫る(第十五回) 柿沼宏樹|カタログ「秋華洞」2020年春号 柿沼宏樹の世界の主たるものは、パノラミックワールドである。大画面に、宇宙人と地球人、そして鳩や鶏などの動物たちがひしめく。そこに何故かゴジラよろしく大怪獣がしばしば街を破壊して回る。
池永康晟インタビューその1:10年以上かかった肌色の追求 現代美人画のトップランナーとして活躍する池永康晟(いけながやすなり)。こだわりの肌色が生み出されるまでの過程や、遅いデビューまでの道のり、そしてこれからのことについて聞きました。 問:なぜ、画家を目指したのですか? 3歳の自我の目覚めの時に、自分は画描きに生まれたのだと思った。 だから、画描きになりたいと思ったことはありません。
作家に迫る(第十四回) ディー・チン(狄 青)|カタログ「秋華洞」2020年新春号 ディー・チン(狄 青/Di Qing)は、中国で生まれ、台湾を経て、日本に移り住んだ。中国圏の画家が私どもの所属になるのは、猫描きのチンペイイ(陳珮怡)に続いて二人目だ。
作家に迫る(第十三回) 大竹彩奈|カタログ「秋華洞」2019年秋号 彼女の美人画の持ち味は「色気」だ。女性画家が女性を描くとき、自己投影の要素が強くなる。だから「色気」を出そうとすることは必ずしも当たり前とはいえない。 彼女の場合、智内兄助が描いた宮尾登美子の小説『蔵』の表紙絵となる女性像が自分の絵を描く契機になったという。
作家に迫る(第十二回) 服部しほり|カタログ「秋華洞」2019年夏号 その描線は渦を巻き、暴れて、跳ねて、どこへいくのかわからない。恐るべき形相の人物や鳥たちが奇妙な調和を保ちながら、躍動し、ときには可愛らしい所作をして、ふと知的な眼差しを落とす。 最初にアートフェア東京でその作品群を見たとき、強烈な驚きと、ある種の抵抗感を覚えた。