世にサブカルの神というものがあるとすれば、その愛を一身に受けて育ったのが友沢こたおだ。
友沢ミミヨの子育てマンガ「まめおやじ」の赤ん坊のモデルであった彼女はモデル、その他芸能活動等を経て現在東京藝術大学に在籍し、画家となった。モノの触感を奇妙な明るさと軽さで表現する。過激な残酷さをこの上ない優しさでくるんだような作品群はこの世の中を煮詰めたエキスのような多面性を持つが、表現自体は極めてシンプルだ。
巨大な才能は巨大な素直さと共にやってくる。２１世紀は彼女のための世紀になるであろう。